[I-257] 腐食したワイヤロープの静的引張試験結果について
キーワード:落石防護柵、ワイヤロープ、腐食、破断荷重、外観目視
従来型落石防護柵は、これまでに数多く設置されていることから今後維持管理が重要な課題となるものと想定される。そこで筆者らは、落石防護柵等の合理的な維持管理手法の検討に資するためのデータ取得を目的に廃道区間より採取したワイヤロープの静的引張試験を実施した。その結果、ワイヤロープ素線上への不均一な錆の発生により破断荷重が規格値を大きく下回る場合があること、腐食による破断荷重の低下に対応して破断伸びも著しく低下する場合があること、劣化度の判定指標として外観目視による錆の発生状況のほかにロープ径の測定も有効である可能性があることなどが明らかとなった。
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