令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

衝撃(解析)

2019年9月5日(木) 12:40 〜 14:10 I-1 (幸町北3号館 311講義室)

[I-269] 堰堤の前面傾斜角が土石流衝突荷重に与える影響に関する個別要素法解析

*嶋川 理1、小松 善治1、堀口 俊行1、香月 智1 (1. 防衛大学校)

キーワード:土石流、透過型砂防堰堤、衝突荷重

近年,我が国では,局所的・短期間の強雨により土砂災害が頻発している.これらの対策として鋼製透過型砂防堰堤が一般的である.著者らは,砂防堰堤の前面傾斜角が土石流衝突荷重を与える影響を実験的に検討している.ただし,そのメカニズムについて解析的に検証されていない.そこで本研究では,個別要素法を用いて直線水路実験の再現解析を行い,透過型砂防堰堤の前面傾斜角が土石流衝突荷重を低減するメカニズムを解析的に検証した.その結果,堰堤に衝突した先頭部の礫が後続の超越を阻害することで,礫が集合体として固まって衝突することを防ぐことにより荷重が低減されることがわかった.

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