耐風・風工学 (1)

[I-280] A Study on Large Amplitude Aerodynamic Vibration of Rectangular Cylinder on the basis of Velocity of Relative Angle of Attack

*奥西 智也¹、八木 知己¹、小松 尚弘²、小野 拓海¹、松宮 央登³、野口 恭平¹ (1. 京都大学大学院、2. (株)ネットプロテクションズ、3. 電力中央研究所)

Keywords:Torsional Flutter, Large Amplitude Response, Velocity of Relative Angle of Attack

橋梁の耐風性能について，微小振幅の空力自励振動に着眼した検討がほとんどで，大振幅域での検討は多くない．本研究では，高無次元風速域における，ねじれフラッターを発現する断面辺長比5矩形断面の大振幅振動特性を，相対迎角速度の観点から考察し，新たに相対迎角速度を考慮した空気力の定式化をした．相対迎角速度を考慮した空気力を回転速度一定時の空気力測定実験から測定し，ねじれ1自由度正弦波振動時の非定常空気力との一致により，大振幅ねじれ振動への相対迎角速度の影響を明らかにした．さらに，相対対迎角速度を考慮した空気力を用いた時間領域応答解析により，風応答測定実験で得られた3自由度応答の発現機構を説明した．