[I-315] 第１ボスポラス橋主ケーブル補強工事
キーワード：トルコ、ボスポラス、吊橋、補強、主ケーブル、素線
トルコ共和国にある第１ボスポラス橋は1973年に建設され，供用開始から46 年が経過した吊橋である．2013 年に老朽化した吊橋の補修と長寿命化を目的とした大規模補修工事が行われた．大規模補修工事には主ケーブルの健全度調査が含まれており，調査中に塔頂付近にて大規模な素線の腐食と損傷が発見された．損傷により安全率が低下していることが判明し補強が行われることとなった．補強として損傷箇所を跨いで４本の補強ストランドを主ケーブルの周りに配置し，張力を導入することで主ケーブルの負担軽減を図った．吊橋の主ケーブル補強は世界的にも希少であったが，技術的な問題を克服し安全に施工を終えることができた．
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