ダムの耐震

[I-318] 鉄筋とポリマーセメントモルタルによって補強されたダムピアの耐震性能に関する解析的研究

*山﨑 航希¹、玉井 宏樹¹、園田 佳巨¹、山田 裕之²、春口 雅寛² (1. 九州大学、2. 九州電力(株))

キーワード：FEM、地震応答解析、ポリマーセメントモルタル、耐震工法、ダムピア

既設構造物の表面コンクリートをはつり，その上から補強鉄筋を配した上でポリマーセメントモルタルを吹き付け，既設部と一体化する耐震補強工法がある．この工法が適用されたダムピアを無補強，全周補強，部分補強の3ケースについてモデル化し，地震応答解析を行うことで，補強効果や破壊性状について検討した．その結果，全周補強，部分補強のいずれのケースでもピア頂部の最大変位やピア根本部分の既設部鉄筋のひずみを抑えることができ，補強効果を確認することができた．しかし，部分補強の場合は部分的に補強した影響で複雑な変形状態となること，補強されていない部分からひずみが進展することなど，部分補強による影響が確認できた．