令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

ダム・タンクの耐震

2019年9月5日(木) 16:10 〜 17:40 I-2 (幸町北3号館 312講義室)

座長:仲村 成貴(日本大学)

[I-331] 既存貯水槽における耐震性能向上のための制振装置の検討

*小野 泰介1、井田 剛史2、平野 廣和1、佐藤 尚次1 (1. 中央大学、2. (株)十川ゴム)

キーワード:貯水槽、制振装置、熊本地震、バルジング、スロッシング

熊本地震での著者らの現地調査の結果や関連の報告書によると,貯水槽に発生する被害には,大きく分けて2種類あることがわかってきた.一つは天井や上部の側板が破損した事例,もう一つは下部を中心として側板や隅角部が破損した事例である.前者はスロッシングが主な原因であるのに対し,後者はタンク構造体の振動が主体となるバルジングが主な原因と考えられる.

そこで本報では,スロッシング用に開発した浮体式波動抑制装置とバルジング用に開発した制振装置を組み合わせ,既存貯水槽の耐震性能を向上することを試みるものである.この結果,既存貯水槽の耐震性能の向上が確認出来たので報告する.

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