維持・管理（環境）

[I-370] ワッペン式曝露試験から見た松江高専屋上の腐食環境

*武邊 勝道¹、安食 正太¹、大屋 誠¹、広瀬 望¹、石田 和生²、佐野 大樹²、今井 篤実² (1. 松江工業高等専門学校、2. 日鉄住金防蝕株式会社)

キーワード：ワッペン式曝露試験片、SM鋼、SMA鋼、3% Ni鋼、島根県松江市、イオン透過抵抗法

島根県松江市の松江工業高等専門学校屋上の屋外曝露試験場において，SM鋼・JIS-SMA耐候性鋼・3%Ni耐候性鋼のワッペン式曝露試験を行った．1年および3年曝露試験の結果，SM鋼，SMA鋼，3%Ni鋼の順に耐腐食性が高いことが確認された．その耐腐食性は初年度腐食量において差が見られるのに対し，保護性さびの腐食低減効果の違いは不明瞭であった．また，1年曝露と3年曝露の試験結果から得られた腐食減耗量の予測式からは，当曝露場が今回分析した鋼材で耐腐食性能レベルIを満たさない可能性が示された．