[I-377] 滞水環境における4つの塗膜傷間の鋼材腐食の電気化学機構に関する基礎的研究
キーワード:塗膜傷、電気化学試験、アノード、カソード、マクロセル腐食
飛来海塩環境における塗装鋼I桁橋の外桁の内面や内桁などは,飛来海塩が付着・蓄積するため,進行性の高いマクロセルによる局部腐食が生じやすい.また,腐食は複数の塗膜傷が相互干渉しながら進行・結合する場合もある.本研究は径の異なる4つの塗膜傷間の滞水環境における鋼材腐食の電気化学機構を検討することを目的とした.そのために,モデル試験体を製作して電極間のマクロセル腐食電流を測定した.その結果,複数の径の異なる塗膜傷が滞水環境で短絡すると,初期にはカソード/アノードの面積比が1以下になるように,腐食が進行し,その後,塗膜傷間の電流が正負交番しながら,全ての塗膜傷で腐食が進行するということを導きだした.
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