維持・管理（耐候性鋼）

[I-391] セロテープ試験による耐候性鋼材上のさび評価の高度化に関する検討

*時枝 祐仁¹、田島 啓司¹、麻生 稔彦¹、中村 保則²、坂元 一雄² (1. 山口大学大学院、2. 構造計画研究所)

キーワード：耐候性鋼材、腐食、セロテープ試験

耐候性鋼橋梁の耐久性を維持するためには，さび性状の定期的な評価が重要であり，評価手法のひとつにセロテープ試験がある．これは，鋼材表面に形成しているさび粒子を保存でき，かつ，測定機器を要しない比較的簡便な手法である．しかし，目視による評価のため，評価者の知識や経験に依存した評価結果のばらつきが危惧される．そこで本検討では，セロテープ試験に画像処理を適用する定量的なさび評価の精度向上を目的とし，既往の研究により提案されている評価基準の閾値見直しを行った．技術者の目視評価との一致率が新たな評価基準により，評価精度が向上した．