維持・管理（防食）

[I-402] 大気犠牲陽極防食で使用した架橋型アクリレート繊維シートの吸水・保水性がその防食電流に及ぼす影響評価

*竹田 智紀¹、貝沼 重信¹、山下 和也¹、石原 修二²、井上 大地⁴、兼子 彬³、山内 孝郎⁵ (1. 九州大学、2. （株）三井E&Sマシナリー、3. 日本軽金属（株）、4. （株）三井E&S鉄構エンジニアリング、5. 日本エクスラン工業（株）)

キーワード：犠牲陽極、繊維シート、吸湿性、腐食

塗装の塗り替え時の鋼素地に腐食生成物や塩化物等が残置されると，塗膜下腐食が早期に発生することが多い．そこで高品質の鋼素地調整を必要としない新しい防食方法としてAl-3%Zn合金鋳造板と架橋型アクリレート繊維シートを用いた犠牲陽極防食技術を開発した．しかし，本技術に長期間使用した繊維シートの吸水・保水性がその防食電流に及ぼす影響は不明である．本研究では，使用した繊維シートの吸水・保水性に着目して，相対湿度と防食電流密度の関係を定量的に明らかにすることを目的とした．結果は橋梁で使用した繊維シートは未使用シートに比して劣化するが，実用上問題ないことを明らかになった．