維持・管理（防食）

[I-403] Influence of different corrosive environments on effectiveness of atmospheric corrosion protection using sacrificial anode

*飯尾 翔磨¹、貝沼 重信¹、竹田 智紀¹、石原 修二²、兼子 彬³、山内 孝郎⁴ (1. 九州大学大学院、2. （株）三井E&Sマシナリー、3. 日本軽金属（株）、4. 日本エクスラン工業（株）)

Keywords:corrosion, atmospheric sacrificial anodic, Al-3%Zn alloy casting material, crosslinked acrylate fiber, rain cleaning action

塩害環境における塗装橋の塗替え時や無塗装耐候性鋼橋の塗装への仕様変更時の鋼素地調整が不適切である場合，鋼素地に塩化物を含む腐食生成物が残留するため，早期に塗膜剥離や塗膜下腐食が発生することが多い．そこで，著者らは塗装や溶射などの防食皮膜のように高品質の素地調整を必要としない新しい大気犠牲陽極防食技術を開発した．本研究では大気腐食環境の相違が本技術の防食効果に及ぼす影響を検討することを目的とし，本技術を適用した試験体を用いて，大気暴露試験を実施したところ，本大気犠牲陽極防食技術は，飛来海塩環境で雨洗作用が無い場合において，有る場合に比して防食効果が大きくなることを明らかにした．