令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持・管理(防食)

2019年9月5日(木) 16:10 〜 17:40 I-4 (幸町北3号館 321講義室)

座長:今井 篤実(日鉄防食)

[I-403] 腐食環境の相違が鋼材の大気犠牲陽極防食の効果に及ぼす影響

*飯尾 翔磨1、貝沼 重信1、竹田 智紀1、石原 修二2、兼子 彬3、山内 孝郎4 (1. 九州大学大学院、2. (株)三井E&Sマシナリー、3. 日本軽金属(株)、4. 日本エクスラン工業(株))

キーワード:腐食、大気犠牲陽極防食、Al-3%Zn合金鋳造材、架橋型アクリレート繊維、雨洗作用

塩害環境における塗装橋の塗替え時や無塗装耐候性鋼橋の塗装への仕様変更時の鋼素地調整が不適切である場合,鋼素地に塩化物を含む腐食生成物が残留するため,早期に塗膜剥離や塗膜下腐食が発生することが多い.そこで,著者らは塗装や溶射などの防食皮膜のように高品質の素地調整を必要としない新しい大気犠牲陽極防食技術を開発した.本研究では大気腐食環境の相違が本技術の防食効果に及ぼす影響を検討することを目的とし,本技術を適用した試験体を用いて,大気暴露試験を実施したところ,本大気犠牲陽極防食技術は,飛来海塩環境で雨洗作用が無い場合において,有る場合に比して防食効果が大きくなることを明らかにした.

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