維持・管理（防食）

[I-407] 溶融アルミニウムめっきのコンクリート接触部における腐食挙動に関する基礎的検討

*山下 和也¹、貝沼 重信¹、石原 修二²、井上 大地³、橋本 幹雄⁴ (1. 九州大学大学院、2. 三井E&Sマシナリー、3. 三井E&S鉄構エンジニアリング、4. 日本溶融アルミニウムめっき協会)

キーワード：溶融アルミニウムめっき、腐食、コンクリート、アルカリ環境、pH

溶融アルミニウムめっき（以下，Ａｌめっき）は，塩類による高腐食性環境などにおいて溶融亜鉛めっきに比して優れた耐食性能を有する．しかし，両性金属であるＡｌはアルカリ性環境下においては腐食溶解するため，Ａｌめっき部材を直接コンクリートと接触する部位で使用する場合，めっきとコンクリート界面におけるめっき層の耐食性や付着性の低下が懸念される．そこで，本研究ではＡｌめっきした丸鋼を部分的にフレッシュモルタルに埋設して，めっき層とモルタル界面を経時的に観察した．また，硬化したコンクリートの表面に蒸留水を滴下し，そのｐＨを測定することでＡｌめっき鋼材と硬化コンクリートの接触の影響を検討した．