継手 (1)

[I-413] ナット回転法における一次締めによるボルト導入軸力について

*白旗 弘実¹、南 邦明²、宮井 大輔³、藤野 大地⁴、濱 達矢⁵、矢野 将太⁶、町田 祐貴¹ (1. 東京都市大学、2. 鉄道建設・運輸施設整備支援機構、3. 横河ブリッジ、4. 川田工業、5. 三井E&S鉄構エンジ、6. 川田テクノシステム)

キーワード：高力ボルト、ナット回転角法、軸力、スナッグタイト

高力ボルト摩擦接合の締め付け方法において，ナット回転法では，母板，連結板などの部材の十分な密着(スナッグタイト状態)を目的とする1次締めの後，ナットを所定の角度で回転させ，締め付ける方法である．1次締めに関して，鉄道構造物等設計標準ではボルトの径に応じたトルク値を設けている．しかし，道路橋示方書では「組み立て用スパナで力いっぱい締め付ける」といった記述となっている．本研究ではボルト締め付け工がスパナで締めたボルトの軸力を計測した．M22ボルトを職人に締め付けてもらい，ひずみゲージをつけたボルトで軸力を求めた．鉄道標準などで規定されている150Nmに相当する軸力を換算しこれらを比較した．