令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

継手 (2)

2019年9月5日(木) 10:25 〜 11:55 I-5 (幸町北3号館 322講義室)

座長:佐藤 歩(首都高速道路)

[I-418] 錆促進剤を塗布した高力ボルト摩擦接合継手における長期屋外曝露後のすべり試験

*吉岡 夏樹1、本多 克行2、山口 隆司2、橘 肇1、落合 哲也3 (1. 駒井ハルテック、2. 大阪市立大学大学院、3. イチネンケミカルズ)

キーワード:高力ボルト摩擦接合継手、錆促進剤、赤錆、すべり係数、長期曝露

鋼橋の補修・補強工事において,高力ボルト摩擦接合を用いる際,既設部材の接合面に錆促進剤を塗布し,赤錆を発生させる接合面処理方法の採用が考えられる.本研究では錆促進剤塗布後48時間で組み立てた後に屋外で約1年間曝露した試験体のリラクセーション試験およびすべり試験から錆促進剤による接合面内の発錆状態がすべり係数に与える影響を考察し,以下の結果を得た.

1)組立後約1年間屋外曝露させた試験体のすべり係数は最小で0.54となり,0.40を満足した.
2)組立後1年間屋外曝露させた試験体のすべり係数およびすべり耐力は組立後3日間屋内曝露させた試験体と同等となった.

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