令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

継手 (2)

2019年9月5日(木) 10:25 〜 11:55 I-5 (幸町北3号館 322講義室)

座長:佐藤 歩(首都高速道路)

[I-425] 拡大孔・長孔を有する高力ボルト摩擦接合接手の拡大座金によるすべり係数の改善

*石井 一騎1、濱 達矢1、内田 大介2 (1. 三井E&S鉄構エンジニアリング、2. 法政大学)

キーワード:高力ボルト摩擦接合接手、拡大孔、長孔、すべり係数、拡大座金

高力ボルト摩擦接合接手では誤差吸収のためボルト孔を拡大孔・長孔として適用する場合がある.著者らは摩擦面に厚膜型無機ジンクリッチペイントを塗布し母板に拡大孔・長孔を有する高力ボルト摩擦接合継手に関する検討を実施し,標準孔に比べてすべり係数が低下すること等を確認した.文献より摩擦係数は接触圧の増加とともに減少する検討結果が示されている.そこで,従来の高力ボルトの座金より大きい拡大座金を適用し,接触圧の増加を抑えすべり係数低下の改善を目指した.本研究では拡大孔・長孔を使用した高力ボルト接手のすべり耐力試験および非線形FEM解析を行い,拡大座金によるすべり係数の改善効果を明らかにすることを目的とする.

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