[I-428] 接合面にテーパーを有する高力ボルト摩擦接合継手の力学的挙動に関する実験的研究
キーワード:テーパー、高力ボルト摩擦接合継手、引張試験、圧縮試験
高力ボルト摩擦接合継手において,すべり耐力だけでなく限界状態3が想定するすべり後の耐力も上昇させることで,継手の合理化が期待される.本研究では,接合面にテーパーを設け,すべり抵抗を付加することで耐力を向上させることを考えた.接合面にテーパーを設けた高力ボルト摩擦接合継手の引張ならびに圧縮試験を行った結果,引張と圧縮の両方向で耐力上昇を期待する構造とした両勾配のテーパーを有する試験体において,すべり係数が荷重方向によらずテーパーなしの試験体より2~5%程度大きくなった.また,すべり後に母板と連結板のテーパーが噛み合うことで,テーパーなしの試験体に比べすべり後の荷重増加が大きくなった.
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