継手 (4)

[I-437] 高力片面施工ボルトを用いた一面摩擦接合継手のすべり試験

*郎 宇¹、山口 隆司¹、青木 康素²、鑓溝 国男³、武田 淳³ (1. 大阪市立大学、2. 阪神高速道路(株)、3. ポップリベット・ファスナー(株))

キーワード：高力片面施工ボルト、一面摩擦接合継手、すべり試験、すべり係数

著者らは，裏側に手が入らない閉断面部材への補強部材の接合に，溶接やハンドホール施工に頼らなくてもシャーレンチで片面から締結できる安価・有効な片面施工ボルトの開発を行っている．その実構造物への適用性を検討するための基礎データを収集することを目的に，開発した高力片面施工ボルトを用いて，一面摩擦接合継手のすべり試験を行った．試試験結果より，開発した高力片面施工ボルトの締付による母材間の圧着力はボルト軸力より低く，継手のすべり強度は通常の高力六角ボルト継手より約30%～40%程度低めであった．土木構造物への適用を考えると，締付による母材間の圧着力の向上に関するボルトの形状改良を行う予定である．