令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

継手 (4)

2019年9月5日(木) 14:25 〜 15:55 I-5 (幸町北3号館 322講義室)

座長:南 邦明(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)

[I-441] 建設後26年経過した実橋から採取した現場継手部の高力ボルトのX 線による応力測定

*松村 寿男1、櫻井 勇太1、内山 宗久2、藤井 通之2、石川 敏之3 (1. 瀧上工業(株)、2. パルステック工業(株)、3. 関西大学)

キーワード:X線回折法、高力ボルト、ボルト軸力、応力測定、非破壊検査

鋼橋が衝突などの損傷を受けた際,高力ボルトの残存軸力を早急かつ適切に診断することが重要である.これまでX線残留応力測定装置によるボルト軸力の非破壊評価を試み,ボルト軸力と頭部の応力値に相関性が確認されたが測定データの信頼性の向上が必要であったため,本研究では実橋から採取した現場継手部の高力ボルト数の応力測定データの評価を実施した.測定結果より,添接板内のボルト位置と応力値には相関性がなく,輪荷重などの外力による応力値への影響は小さいことおよび小型試験体の応力値と差が±2σ程度以内であった.さらに屋外・屋内での測定結果より,屋外においてもある程度の信頼性で応力測定が可能であった.

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