溶接・接合

[I-443] 高湿度環境下の溶接施行における予熱温度が拡散性水素量および溶接金属硬さに及ぼす影響

*鈴木 俊光¹、工藤 祐琢¹、廣畑 幹人² (1. エム・エムブリッジ、2. 大阪大学)

キーワード：溶接、予熱温度、拡散性水素、溶接割れ、ビッカース硬さ

本研究では，高湿度環境下の溶接施工における予熱による低温割れ抑止効果の検証を目的に，溶接環境の湿度および予熱温度をパラメータとした施工実験を実施した．その結果、予熱温度を高温にした場合でも拡散性水素量の低下は認められず、溶接割れも発生しなかったが、溶接金属部のビッカース硬さについては、予熱温度の上昇に伴い、低下する傾向が認められ、溶接継手の靭性確保の観点から、高温予熱の有効性が示唆された。