[I-46] 自由振動試験に基づく送電用鉄塔の減衰特性に関する考察
キーワード:送電用鉄塔、自由振動試験、減衰、ボルト接合部滑り
これまでに地震動による倒壊事例のない送電用鉄塔は、動的特性に関する研究事例が少ない。山形鋼鉄塔では地震時にはボルト接合部で滑りが生じ、減衰特性に影響すると考えられているが、その実態解明は十分とは言えない。そこで、減衰特性を明らかにするため、振幅を変えた自由振動試験を実施した。試験は、C1腕金に荷重を与える引綱法で実施した。試験の結果、減衰定数と固有振動数に振幅依存性が見られるとともに、ボルト接合部での滑り現象が寄与していることを確認した。
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