橋梁の耐震 (1)

[I-69] 橋梁の制震化に用いるダイス・ロッド式摩擦ダンパーの水没実験

*波田 雅也¹、牛島 栄¹、蔵治 賢太郎²、山﨑 彬¹、木村 浩之¹、藤本 和久¹、松原 拓朗²、久保田 成是² (1. 青木あすなろ建設、2. 首都高速道路)

キーワード：摩擦ダンパー、ダイス・ロッド式、橋梁、制震、水没実験

筆者らは，既設橋梁の上下部接続部に“ダイス・ロッド式摩擦ダンパー(以下，摩擦ダンパー)”を設置する耐震補強工法を提案している．摩擦ダンパーは，建築物の耐震補強用として多数の適用実績を有するとともに，複合サイクル促進試験や暴露試験により優れた長期耐久性を有することが確認されている．しかし，橋梁への適用に際して，設置環境が建築構造物より過酷である可能性を考慮すると，より様々なシチュエーションを想定して耐久性を把握することが望まれる．近年の水害等の増加を鑑みると，橋梁に設置した摩擦ダンパーが水没する可能性も否定できない．そこで本報では，摩擦ダンパーに対して水没実験を行い，防水性や耐水性を確認した．