橋梁の耐震 (2)

[I-73] 大型マルチ振動台を用いたレベル2地震動入力下のCFT化した鋼管集成橋脚による連続高架橋の挙動特性の検討

*小坂 崇¹、岡上 政史¹、関川 洋介¹、後藤 芳顯²、海老澤 健正²、野中 哲也² (1. 阪神高速道路、2. 名古屋工業大学)

キーワード：鋼管集成橋脚、コンクリート充填柱、連続高架橋、振動台実験、耐震解析

CFT化した鋼管集成橋脚の2径間連続高架橋模型による加振実験を実施し，レベル2地震動下における応答特性の検証および耐震解析法の適用性について検討を行った．その結果，橋脚には残留変位が生じず，鋼管柱での局部座屈も見られなかった．また，せん断パネルについても，最大せん断ひずみは許容値以下であった．ただし，最適設計ではないためせん断パネルでのエネルギー吸収は橋脚全体の約30%に留まった．解析モデルは応答変位をやや大きく評価するが，鋼管柱のひずみは実験とよく整合する結果となった．一例ではあるものの，本研究の耐震設計法によれば，レベル2地震動で目標とする耐震性能を満足できることを確認した．