橋梁の耐震 (2)

[I-74] マルチ振動台によるレベル2を超える地震動入力下のCFT化した鋼管集成橋脚による連続高架橋の耐震安全性の検討

*初鹿 雄斗¹、後藤 芳顯¹、海老澤 健正¹、関川 洋介²、岡上 政史²、服部 匡洋³ (1. 名古屋工業大学、2. 阪神高速道路、3. 阪神高速道路技術センター)

キーワード：鋼管集成橋脚、コンクリート充填柱、連続高架橋、振動台実験、想定外地震動

レベル2地震動に対し耐震性能を満足するCFT化した鋼管集成橋脚の2径間連続高架橋模型に対し，レベル2地震動を増幅した加振実験によりレベル2を超える地震動下での耐震安全性について検討した．その結果，3倍加振まででは橋脚の残留変位や残留ひずみは小さいものとなった．4倍加振では明確な局部座屈変形が鋼管柱に発生しh/100程度の残留変位が生じたが，橋脚は安定した履歴曲線を描いており，十分な安全性は確保されていた．また，橋脚全体に対するせん断パネルでのエネルギー吸収の相対的割合は2倍加振で45％と最大となり，それ以上の加振ではCFT化した橋脚のエネルギー吸収が大幅に増加し徐々に減少する傾向がみられた．