橋梁の耐震 (3)

[I-87] Study on the behavior of bridge superstructure model with single spherical bearing under live load action

*大藪 宏文¹、藤倉 修一¹、前鶴 菜摘²、Nguyen Minh Hai¹、中島 章典¹、山崎 伸介³、野呂 直以³ (1. 宇都宮大学、2. 鉄建建設、3. 日鉄エンジニアリング)

Keywords:seismic isolation structure, spherical sliding bearing, live load, static loading test

球面すべり支承は長周期化が容易であり，また，支承本体の構造高が低いため，免震設計を利用した支承取替のような設置スペースの制約が大きい場合に有効である等の利点がある．球面すべり支承を橋梁に適用するためには，設計荷重に対して支承が適切に機能することを確認する必要がある．そのため，シングル球面すべり支承によって支持された橋梁模型桁に対する静的載荷実験を行い，活荷重作用時の支承の挙動を調査した．また，有限要素解析を行うことで支承の応力状態を調べた．スライダーは載荷と除荷の開始時には動かず,ある角度から動きはじめる傾向が見られ，降伏応力に達することなく回転機能を発揮することを確認した．