[II-07] 天然遡上の北限地におけるニホンウナギの生息環境
キーワード:ニホンウナギ、河川水辺の国勢調査、天然遡上、北限、ヨシ群落
高瀬川・小川原湖はニホンウナギの自然分布の北限である。内水面研究所の調査で高瀬川河口を遡上するシラスウナギは確認されているものの、その後の成長については地元漁協による放流がなされているため不明であった。平成30年は河川水辺の国勢調査の一環として魚類調査が行われた。春季と夏季にヨシ群落において放流個体よりも小型のクロコが確認され体長の増加も確認されたことから、遡上後は湖内の抽水植物群落に定着し成長していると考えられる。小川原湖では矢板の前面に養浜を設置する自然護岸の整備が進められており、ニホンウナギの保全にとっては有用であると考えられる。
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