ダム堆砂・排砂

[II-124] Study on sediment dynamics in Concerted Sediment Flushing in the case of flood at Dashidaira dam and Unazuki dam

*鈴木 航平¹、福岡 捷二²、内堀 伸吾⁴、大坪 裕介³ (1. 中央大学大学院、2. 中央大学研究開発機構、3. 関西電力黒部川水力センター、4. 国土交通省北陸地方整備局黒部河川事務所)

Keywords:Kurobe River, Unazuki dam, Dashidaira Dam, Concerted Sediment Flushing

黒部川流域に位置する宇奈月ダム，出し平ダムでは，連携排砂が実施されている．宇奈月ダム下流河川の河床低下防止や更なるダムの機能維持のためには，連携排砂時の宇奈月ダムの洪水流土砂動態特性を把握し，排砂機構を解明する必要がある．本論文では，連携排砂時の宇奈月ダム河道域の応答や自然流下時の宇奈月ダム貯水池内の土砂動態，排砂機構について解析を用いて検討を行った．解析結果から，自然流下中の宇奈月ダムからは，最大３００ｍｍ程度の粒径が排砂されており，自然流下時に貯水池を移動し排砂されたと考えられる．また，排砂ボリュームで見ると，５０ｍｍ,１００ｍ，３００ｍｍはほぼ同じ程度の量が排砂されていることが分かった．