[II-128] 堆積状態の違いによる軽石で構成された土石流特性について
キーワード:土石流、軽石、実験
本研究は火山地帯の土石流災害を軽減させるため、火山地帯を対象とした軽石で構成された土石流の特性を実験的に把握するものである。このような土石流についてはまだ不明な点が多く残されており、その解明が急がれる。実験では軽石の堆積状態の違い(天然ダム型、移動床型、天然ダム型+移動床型)による土石流特性の変化に着目し、砂礫の土石流と比較した。その結果、天然ダム型の軽石土石流は流下速度が砂礫の土石流よりも速くなり、移動床での軽石土石流は砂礫の土石流よりも波高が高くなることが示された。さらに、移動中の土石流の流下形態も軽石土石流の先頭部において、ほとんど上下動や回転をしない軽石群が存在することが観察された。
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