[II-137] 千代田実験水路を用いた堤体材料の一部を粘性土とした越水破堤実験
越水時にも堤防決壊に至らなかった要因を明らかにすることは被害軽減技術を検討する上で重要な知見となる.本研究では堤体材料の異なる条件(砂礫土,堤体表面粘性土)の堤防決壊現象の理解を目的に,実物大規模の堤防決壊実験を行った.越水初期では砂礫土の場合は越流水による裏法面侵食が顕著であるが,粘性土の場合は侵食されづらく天端崩壊過程に移行するまでの時間が長くなる.また天端崩壊過程では,粘性土では天端が河道側に向かって切り立った形状で後退,天端から落下する越流水で基盤も侵食しながら崩壊進行し,表法肩に到達すると堤防決壊拡幅過程へと移行する.一方で拡幅段階に移行すると拡幅速度など傾向に大きな差は見られない.
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