河川・水理構造物 (1)

[II-139] A study on scouring prevention effect of block mat construction method in levee overflow

*中神 陽介¹、和田 清¹、関下 啓誠²、伊藤 祐喜³、増田 治雄³ (1. 独立行政法人国立高専機構　岐阜工業高等専門学校、2. 旭化成アドバンス(株)建材本部環境資材事業部、3. 揖斐川工業(株)アイケイコンクリート)

Keywords:river levee, overflowing, hydraulic scale model, multi-functional block mat, sagging method, scouring distribution

近年，大規模な豪雨による洪水が越流しても粘り強く減災効果を発揮できる堤防の技術開発が進められている．本研究では，堤防越水時に裏法面の補強ブロックマットの形状・配置条件を検討し，裏法尻の局所洗掘を抑制する新たな工法を提案する．具体的には，裏法尻における最大流速，地盤の洗掘形状を評価指標とし，水理模型実験(移動床)および流体解析を用いて，各種ブロックおよびブロックマット工法におけるエネルギーの減勢効果と洗掘防止効果について評価した．その結果，裏法肩，裏法被覆工および裏法尻と地盤の接合部を連続して一体施工する工法は，被覆ブロックによる減勢効果に加えて，裏法尻の局所洗掘深を最小化できる．