令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第II部門

水環境 (1)

2019年9月3日(火) 14:55 〜 16:25 II-1 (幸町北3号館 323講義室)

座長:林田 寿文(土木研究所)

[II-16] 名取川水系における水生昆虫と付着藻類の関係分析

*森田 陽1、内田 典子1、会田 俊介1、風間 聡1 (1. 東北大学)

キーワード:生物量、水生昆虫、付着藻類

河床における基礎生産を担う付着藻類の生物量は水生昆虫量に影響を与えていると考えられており,付着藻類量を推定する研究が多くなされている.しかし,実際に付着藻類と水生昆虫の生物量の直接の量的関係を議論した研究は少なく,両者の一般的関係は明らかになっていない.本研究においては,宮城県名取川水系を対象領域として付着藻類量と水生昆虫量の定量採集による実測値から両者の量的関係を検討した.実測値から付着藻類の生物量が大きい地点ほど水生昆虫の生物量が大きく,有意な正の相関関係が確認された.また,付着藻類量推定モデルと水生昆虫のHSIモデルの計算結果から付着藻類量が水生昆虫の生息適正に及ぼす影響を検討した.

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