[II-167] 線状降水帯の形成位置が河川水位に与える影響ー平成27年9月関東・東北豪雨を例にしてー
キーワード:線状降水帯、降雨流出解析、鬼怒川
近年,日本全国で線状降水帯による集中豪雨が頻発し,甚大な被害をもたらしている.線状降水帯による災害を軽減するためにはその発生を精度よく予測する必要があるが,現時点ではその段階には至っていない.本研究では,流域における線状降水帯の形成位置が河川水位に与える影響を解明することを目的とし,鬼怒川流域において平成27年9月関東・東北豪雨を対象に線状降水帯の形成位置を人為的に操作して降雨流出解析を行い,水位が取りうる幅について検討を行った.その結果,ピーク水位は約2mの幅を持ち,また最大で約2時間早く計画高水位を超える場合があり,実際の洪水時よりもさらに被害が大きくなる可能性があったことを示した。
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