水災害・防災 (2)

[II-172] 地区の事前防災計画を軸とした生活防災タイムラインに関する研究

*伊香 優志¹、竹之内 健介²、田中 耕司³、西澤 諒亮⁴、吉田 達也⁵ (1. 大阪工業大学大学院、2. 京都大学防災研究所、3. 大阪工業大学工学部、4. 株式会社建設技術研究所、5. 近畿地方整備局紀南河川国道事務所)

キーワード：タイムライン、生活防災、生活行動、日常習慣、水害常襲地区

本研究では、紀伊半島大水害で堪大な被災経験をもつ紀宝町鮒田地区を対象に、地域の事前防災計画と住民の生活レベルでの防災を結びつけることの可能性を聞き取り調査で明らかにした。地区内においてもハザードの大小が異なる一方、住民の趣味や生活行動に着目すると散歩や料理教室など共通するところが多く確認された。これらを地域防災の取組に考慮し，既に策定されている地区タイムラインの時間的な判断や行動と結び付けることで，地区タイムラインの理解を促進できるものと考えられる．これにより，地域活動にタイムラインの要素を入れ込むことで，生活防災タイムラインがより有効に機能することを期待できる可能性を示す．