令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第II部門

国際複合災害・環境

2019年9月5日(木) 16:10 〜 17:40 II-2 (幸町北3号館 331講義室)

座長:谷口 健司(金沢大学)

[II-177] ミャンマー国インレー湖のトマト水耕栽培による汚濁負荷量の推定

*湯浅 岳史1,2、眞子 学4、柴田 京子1,3、サイ トゥンエイ3、松丸 亮5 (1. 東洋大学大学院、2. パシフィックコンサルタンツ、3. NPO法人地球市民の会、4. 東洋大学国際共生社会研究センター、5. 東洋大学)

キーワード:閉鎖性水域、農業系負荷、水耕栽培、水質汚濁、汚濁負荷量、流域管理

本稿では、水質悪化が懸念されるミャンマー国インレー湖を対象に、現地の農家および肥料店に聞き取りを実施し、浮畑、特にトマト畑から排出される汚濁負荷量を推定した。肥料投入量とトマトにより吸収・持ち出される栄養塩量との差から、トマト畑からの排出負荷量は窒素が449 kg/ha/年、りんが139 kg/ha/年と推定された。この値は、日本において湖沼水質保全計画の原単位と比較して、常に高い値であった。これは、日本においては畑地を水耕栽培ではなく土壌作付を想定しているため,湖沼への流達過程で土壌・地下水による吸着や還元脱窒を経る想定で負荷量原単位が設定されているためである。

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