[II-178] 太陽熱淡水化装置のフレームカバー形状が造水性能に及ぼす影響
キーワード:バングラデシュ、太陽熱、淡水化、三角型太陽熱淡水化装置、野外造水実験
近年,バングラデシュでは飲用水不足や水質汚染などの水に関する環境問題が深刻化している.特に,地下水のヒ素汚染や沿岸部における海水浸入に伴う地下水の塩性化は住民の生活を脅かしている.そこで本研究では,バングラデシュ沿岸部僻地での太陽熱淡水化装置の導入を念頭に,2種類の太陽熱淡水化装置(TSSおよびTrSS)の時間造水量と積算造水量の比較を行った. その結果, 本実験結果に限れば,両淡水化装置の造水量に大差ないことが分かった.ただし,現地での製作および維持管理の観点を考えれば, TrSSの方が構造面, 製作面でより単純であり, 住民に受け入れやすいと考えられる.
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