[II-201] 粒度幅の大きな材料からなる河床近傍で生じる土砂粒子間の遮蔽効果
キーワード:遮蔽効果、掃流砂、静的平衡状態、粒度幅の極端に広い河床、大礫
本研究では,粒度幅の極端に広い河床を対象として,大礫群の間隙の表層を構成する掃流砂礫群が及ぼす遮蔽の効果について検討を行った.河床材料は移動しない大礫(L粒子),掃流砂として移動する砂礫(M粒子),浮遊砂として移動する細砂(S粒子)に分けられる.本論文では,静的平衡状態に到達した後の河床に着目し,L粒子がMならびにS粒子に与える遮蔽効果を評価した.その結果,M粒子が静的平衡状態に到達した後もM粒子群の間隙からS粒子が抜け出ていくため,M粒子は移動限界以下となることがわかった.また,S粒子に着目すると,M粒子群からの遮蔽効果を考慮せずに計算した値がS粒子の移動限界を上回る結果となった.
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