[II-202] 浸透性粗面上の主流部の流れ構造に及ぼす浸透層の影響
キーワード:浸透性粗面乱流、レイノルズ方程式、移流項、レイノルズ応力項
石礫河川の流れ構造を把握するため,一様球からなる浸透性粗面の定常流を対象にLESによる数値実験を行い,浸透性粗面上の主流部の流れ構造に及ぼす浸透層の影響を考察した.球1個を包含する平面領域で時空間平均した流速及びせん断応力の分布は,浸透層頂部近傍にて等流の分布から外れる.浸透層から主流部に湧き上がる流れが生じており,この影響を調べるため,流れ場の時系列データを用いてレイノルズ方程式の各項の大きさを比較した.湧き上がる流れの生じる場所では,移流項(-w∂u∂z)が重力加速度の縦断方向成分と同オーダーの大きさになり,浸透性粗面上の流れ構造には浸透層頂部近傍の移流項を無視できないことを示した.
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