大気水象 (1)

[II-29] 西日本豪雨における数時間先雨量予測の影響と対策―ダム洪水時操作及び氾濫―

*土門 良悦

キーワード：ダム異常洪水時操作、数時間先雨量予測、48hr予測、降水短時間予報、雨量過小予測、水平解像度

2018.7西日本豪雨で愛媛県南予、肱川に立地する国土交通省管理、野村、鹿野川ダムに於ける緊急放流による河川氾濫について豪雨下で起こり得る洪水災害と捉え気象庁の降雨予測を基に異常洪水時ダム操作では予測手法により雨量予測値が大きく異なることを明示した。これを基に豪雨下のダム洪水時操作に係る数時間先の雨量予測手法、予測モデル（気象庁ＧＳＭベース）の解像度と過小予測の必然的因果関係、氾濫被害への甚大な影響、国交省提言（2018.12）では言及しない「予測モデルの解像度に起因する雨量過小予測」を救済する対策として気象庁降水短時間予報（高解像度ＬＦＭモデル等）の活用が不可欠であることを論証した。