令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第II部門

気候変動と水循環

2019年9月3日(火) 14:55 〜 16:25 II-2 (幸町北3号館 331講義室)

座長:藤森 祥文(愛媛大学)

[II-42] 大量アンサンブル気候予測実験データを用いた分布型流出モデルによるピーク流出量の算出について

*植村 郁彦1、舛屋 繁和1、吉田 隆年1、大村 宣明1、山本 太郎2、岡部 博一3、星野 剛4、山田 朋人4、中津川 誠5 (1. 株式会社ドーコン、2. 一般財団法人 北海道河川財団、3. 国土交通省北海道開発局、4. 北海道大学、5. 室蘭工業大学)

キーワード:気候変動、大量アンサンブル実験データ、d4PDF、分布型流出モデル、流出モデルパラメータ、年最大流量

流出モデルのパラメータ設定手法として,既往出水に対する最適パラメータを同定する方法がある.一方,この手法では既往出水と時空間分布が異なる降雨事象の流出量が十分に再現できない課題がある.本研究では,気候変動による洪水災害リスクの評価に向け,大量アンサンブル気候予測実験データのような多様な降雨事例に適用可能な,降雨事象に応じたパラメータ設定による流出量予測精度向上手法を提案した.現在気候実験のピーク流量を本手法により算定することで,実績の年最大流量の頻度分布の再現精度が向上した.また,現在気候実験に対し4℃昇温実験のピーク流量は,十勝川帯広地点で年超過確率1/150雨量時で約1.66倍となった.

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