[II-47] 気候変動に伴う河川流量の長期変動による河川工事期間への影響評価
キーワード:河川流量、河川工事、渇水期、気候変動、トレンド分析
河川での橋脚等の工事は主に渇水期に行われているが,気候変動によって将来渇水期の期間が変化することが考えられ,これまでの工法や工期の見積もりが通用しなくなる可能性がある.過去30年間の水文水質データベースにおける河川流量データを分析することによって,九州では多くの地点で11月と12月に流量が増加傾向にあることが示され,30年前と比べて渇水期の開始が約1か月以上遅れている可能性が示唆された.今後は短い工事可能期間の中で安全に施工を進めるために新しい工法の開発や,水位予測技術の向上などハードとソフト両面での対策が求められる.
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