気候変動と水循環

[II-48] 国土スケールの水循環モデリングによる国土水情報の可視化

*田原 康博¹、松浦 太一¹、多田 和広¹、登坂 博行¹ (1. 株式会社地圏環境テクノロジー)

キーワード：国土水循環モデル、国土水情報、GETFLOWS、流域モデリング

近年の世界的な極端気象の頻発など気候変動による地球規模の環境変化が体感され始めており、国や地方自治体が水問題への対策を行っていく際には、どの場所から実施するのが良いか優先度を決める必要がある。そのためには、現在の状況を科学的・客観的に全体を比較できる信頼性の高い情報が必要である。
また、CDPウォーターなど企業に対して水リスクに関する情報公開が求められる時代となっており、多数の事業所を持つ企業などが水リスクへの対策を効率的に進めていくためには、同様に全体を比較できる情報が有用となる。
本稿では、日本全国を対象とした水循環モデリングを行い、そこから得られる様々な国土水情報の可視化を行った事例を示す。