[II-81] 直立堤背後の越波飛沫量の空間分布に関する実験的研究
キーワード：越波飛沫、水理模型実験、可視化実験、画像解析
本研究は，海岸構造物での越波に伴い発生する越波飛沫の飛散過程を解析することを目的とする．現在，越波飛沫について現地での直接的な観測は極めて困難であり，水理模型実験においても計測する方法は確立されていない．そこで，水理模型を用いて飛沫を可視化し，画像解析を用いて越波飛沫の計測を行い，不規則波中のある特定の一波における飛沫の発生条件や飛散過程の検討を行った．また，風速の増加に伴う飛沫の輸送過程の変化を明らかにすることは，海岸構造物の設計や沿岸域の土地利用の見直しなどの沿岸防災の貢献に繋がる．本研究によって，飛沫個数密度の空間変化など現地での越波飛沫の現象解明に有用な知見を得た．
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