令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第III部門

杭基礎 (1)

2019年9月3日(火) 08:40 〜 10:10 III-1 (幸町北4号館 411講義室)

座長:川村 志麻(室蘭工大)

[III-01] 杭基礎擁壁の地震時残留変位算定法検証のための実被害事例逆解析

*藤本 達貴1、中島 進1、佐名川 太亮1、村田 和哉1、西岡 英俊1 (1. 鉄道総合技術研究所)

キーワード:擁壁、杭基礎、Newmark法、残留変位

鉄道分野では,土留め擁壁の地震後の残留変位量を適切に算定することが被害程度予測に重要であり,擁壁の地震時残留変位算定法としてNewmark法が用いられている。Newmark法は,直接基礎形式の擁壁のように荷重-変位関係が剛塑性的な挙動に近い場合には適用性が高く,模型実験等でその適用性が確認されている。しかし,杭基礎形式の評価方法を詳細に検証された実績は少ない。そこで,筆者らが提案する杭基礎擁壁の地震時残留変位算定法の検証を目的として,過去に地震で被災した杭基礎擁壁の残留変位量の逆解析を試みた。その結果,提案手法を適用した場合には,実測に近い変位量となり,提案手法の妥当性を示唆する結果となった。

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