令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第III部門

杭基礎 (2)

2019年9月3日(火) 10:25 〜 11:55 III-1 (幸町北4号館 411講義室)

座長:北 勝利(東海大学)

[III-10] 既存杭引抜き工におけるケーシング削孔のMPS-CAEシミュレーション

*岩本 遼生1、桑原 秀一2、島田 義勝2、稲積 真哉3 (1. 国立明石工業高等専門学校、2. 日本杭抜き協会、3. 芝浦工業大学)

キーワード:既存杭、引抜き工、MPS-CAE、ケーシング、粒子法、シミュレーション

我が国の都市部は多くが軟弱地盤上に位置し,杭基礎を用いた建物が多い.そのため,建物を解体する際には地中に残存する杭(既存杭)を撤去する必要がある.そこで現在,多くの既存杭引抜き工では杭の外周をケーシングによって削孔し,杭と周辺地盤の境界を断ち,引き抜く工法が用いられている.その中で,土中の圧力などによって傾斜した既存杭に対して,ケーシングは地盤挿入時に傾斜した既存杭に沿う現象が確認されているが,動的メカニズムは不明である.そこで,本研究では,鋼製ケーシングが傾斜した既存杭に沿う現象のメカニズムをMPS-CAEシミュレーションを用いて視覚的かつ定量的に解明する.

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