令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第III部門

地盤材料・一般/土質安定処理・地盤改良 (1)

2019年9月3日(火) 08:40 〜 10:10 III-5 (幸町北4号館 422講義室)

座長:足立 雅樹(みらい建設工業)

[III-121] セメント系固化材を用いた改良体の長期安定性に関する研究 ‐材齢10年結果報告‐

*野田 潤一1、二戸 信和2、黒澤 功3、高橋 英紀4 (1. セメント協会 、2. デイ・シイ、3. 宇部三菱セメント、4. 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所)

キーワード:セメント系固化材、改良体、長期安定性、材齢10年、一軸圧縮試験、六価クロム溶出試験

港湾空港技術研究所とセメント協会 は,改良体の長期安定性調査を目的に,共同研究を開始した.同研究所の敷地内において,CDM工法の現場試験を実施し,柱状改良体(コラム)を築造した。このコラムからコアボーリングを行い、各種試験を実施した。このセメント系固化材を用いた改良体の強度は,材齢10年において材齢28日の2倍以上となり,長期材齢においても安定的に維持されていることが確認された.六価クロムの溶出量は,試料土が火山灰質粘性土であっても,材齢3年以降では固化材の種類に関わらず環境基準値を満足した.また,材齢10年までのすべての材齢において,周辺土および地下水から六価クロムは検出されなかった.

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