[III-134] Mg水溶液に曝露したセメント処理土の強度変化とその機構に関する考察
キーワード:海水、土質安定処理、劣化、カルシウム、マグネシウム
固化処理土の劣化の主要因は海水に含まれるマグネシウム塩である.本研究では海水環境下におけるセメント処理土の強度低下現象を調べるため,Mg水溶液に曝露した固化材量が異なる2種のセメント処理土に対して一軸圧縮試験を実施した.さらに,土壌分析を実施し,セメント処理土の強度変化のメカニズムについて考察した.その結果,セメント処理土は劣化すると大きく強度低下するが,その強度は初期の固化材量に依存することが示された.さらに,海水曝露前の健全な状態ではその強度とCa含有量に相関があるのに対して,劣化後はMg含有量と相関がみられ,水酸化マグネシウムによるセメンテーション効果が支配的となると推定される.
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