締固め・支持力 (1)

[III-148] N_d値と粒度特性による最適含水比における締固め度の推定

*中谷 圭祐¹、野並 賢²、鳥居 宣之²、田嶋 一葵³ (1. ソイルアンドロックエンジニアリング(株)、2. 神戸市立工業高等専門学校、3. 西宮市)

キーワード：動的コーン貫入試験、盛土、Nd値、締固め度、粒度

既設盛土の締固め度を経済的，簡易に把握する手法が望まれている。これを背景に本報は種々の盛土材に対し，室内動的コーン貫入試験によって得られるN_d値と締固め度の関係を求め，N_d値と粒度特性を用いた最適含水比における締固め度の推定方法を報告している。締固め度と土被り圧補正N_d1値の関係は直線近似できるが，その傾きと任意の締固め度におけるN_d値は盛土材により異なるものとなった。そこで，N_d1値と粒度特性から締固め度を推定するため，80%通過粒径D₈₀に着目してD_c～N_d1関係の回帰直線の傾きAの推定式の提案を行った。あわせてD₈₀と細粒分含有率Fcを用いた D_c=80%のN_d1値の推定式を提案した。