令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第III部門

地盤の挙動/地盤の安定性評価

2019年9月4日(水) 10:25 〜 11:55 III-2 (幸町北4号館 412講義室)

座長:海野 寿康(宇都宮大学)

[III-205] 熊本地震により滑動崩落被害が発生した造成宅地の被災要因の検討(その1)

*門田 浩一1、佐藤 成1、金子 俊一郎1、東郷 智1 (1. パシフィックコンサルタンツ株式会社)

キーワード:火山灰質粘性土、繰返し荷重、斜面の安定解析、滑動崩落

平成28年4月の熊本地震においては,がけ崩れ及び滑動崩落等に伴う数多くの宅地被害が発生し,西原村においても,宅地擁壁の崩壊,盛土造成地のすべり変形などの甚大な被害が発生した.本稿では,西原村における被災した盛土造成地(火山灰質土主体)の土質特性について分析すると伴に,斜面安定解析を行い,被災した宅地擁壁部の被害発生要因について検討した.検討の結果,地震動の繰返し荷重により,宅地擁壁背面部等における黒ボク盛土材のせん断強度が低下し,擁壁部のすべり崩壊が発生することを示した.

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