洗掘・浸食

[III-206] Verification of applicability of a new natural frequency identification method using microtremor to real bridges

*渡邉 諭¹、内藤 直人¹、湯浅 友輝¹、欅 健典² (1. 鉄道総合技術研究所、2. JR東日本)

Keywords:scour, natural frequency, microtremor, spread foundation, damping coefficient

豪雨時には河川の増水により橋脚周囲が洗堀を受け，基礎が不安定化して傾斜や沈下などに至る場合がある．従来，橋脚基礎の健全度を評価する指標として橋脚天端一か所の常時微動計測により固有振動数を捉える試みがなされてきた．しかし，付帯構造物の振動が卓越する橋脚や，健全性が高い橋脚の場合などは固有振動数の同定は困難であるなど適用性に課題があった．そこで本研究では，橋脚天端両端部に設置した二か所の微動計測結果を用いてこれらの課題を解決する新たな固有振動数同定手法を開発し，同手法の適用性を模型実験により検証してきた．本稿では，提案手法を実橋りょうに適用し，同手法の実用性について検証した内容について報告する．