[III-258] 東北地方太平洋沖地震による盛土式乗降場の被災分析に関する一考察
キーワード:盛土式乗降場、組積擁壁、災害分析
過去の地震では,盛土式乗降場において笠石の滑動,背面盛土の沈下,組積み擁壁の崩壊などの被害が生じている.中でも,組積み擁壁の崩壊では,積み石が軌道内に散乱し,列車が衝撃することで脱線被害を引き起こす可能性がある.本稿では,盛土式乗降場の被災要因を抽出することを目的とし,被害が多かった東北地方太平洋沖地震での被災状況や敷設環境について調査・分析した.結果,地表面最大加速度や微地形区分,表層地盤の物性の違いによる明確な影響は確認されなかったが,乗降場の支持地盤が盛土や片切片盛の場合に被災が多いことや乗降場の幅員の狭い端部に被災が多いことを確認した.
講演概要PDFパスワード認証
講演概要PDFの閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。